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小泉進次郎とミルトン・エリクソン

■2017/10/25 小泉進次郎とミルトン・エリクソン

22日(日)の池上彰の選挙開票特番で小泉進次郎にスポットが当たっていました。

自らの選挙活動はさておいて他の立候補者のための応援演説に駆けつける。

小泉進次郎が駆けつけた候補者の当選率は96%とも。

その演説時と同じスカジャンが随分売れているようです。

彼は37歳ですが、今の勢いでいけば戦後初の40代での首相ということも十分ありうるでしょう。

私が彼に感じるのはインスピレーションがはたらく男だということです。

その場その場で最もスマートな受け答えや態度が彼の心の中に閃くということです。

彼としてはそれが自然体でできるので嫌味がなく、聴衆は彼に好感をもつのです。

そこで私が連想するのは現代催眠の父といわれたミルトン・エリクソンです。

それまでの古典的催眠は「さあこれからあなたは眠くなります」というように直接暗示を使ったのですが、エリクソンは間接暗示、例えば「立っていると疲れますね」という言葉で相手を座らせるように誘導したわけです。

スカジャンやご当地ネタで聴衆をリラックスさせ自分の話のペースに引き込んでいくというのも一つの間接暗示ということになるのです。

そのような間接暗示を意図せずにさりげなく無意識的に彼はできるわけです。

エリクソンはあくまでもクライアントの回復のためにヒプノを使ったのですが、それを悪用し民衆を支配することもできるのです。

小泉進次郎にはまだそういうのものは見えません。

しかし、池上彰が指摘したとおり、「少しずつ汚れてきている」のは事実でしょう。

弁舌爽やかで魅力ある人物だけにリスクもあるかと思います。

小泉劇場といわれたお父さん純一郎から受け継いでいるものは多々あると思いますが、お父さんの場合は「改革」の力が強い人だったと思います。

それに対して、進次郎は本来「守り」の人という感じです。

本来の守備範囲を踏み越えて「改革」の方向に踏み出すようなことがあれば要注意かもしれません。






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