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メキシコペルー旅行➁ テオティワカンのピラミッドに驚嘆
- ■2020/02/20 メキシコペルー旅行➁ テオティワカンのピラミッドに驚嘆
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メキシコシティに着いて2日目。
街の中央部、ソカロ広場とメトロポリタン大聖堂のあるあたりを歩いていると、地面が妙に隆起していてクラクラする。
時差ボケのせいかと思ったら、そうではなかった。
元々メキシコシティは湖水に浮かぶ街だったのが、スペイン人が埋め立ててしまった。
だから、地盤がゆるいのである。
今、地盤沈下は深刻な問題だという。
地震が多い国なのに大丈夫なのか。
メキシコシティ郊外のテオティワカンに車で向かう途中、ハイウェイから丘の上にカラフルな街並みが見える。
高級住宅街か?と思ったら…とんでもない。
ガイドさんによると「この場所は7.80年前から不法移民の町となり、40年ほど前に政府がガス水道電気を止めてから、多くの人が亡くなり、治安がさらに悪化してドラッグ、拳銃が売買されているところ。今もものすごく危ないスラム街なんです。しかし、観光地テオティワカンに向かう外国人が通る道沿いということで、政府はベンキを配布して綺麗な色に塗り替えたんです」とのこと。
一時間半ほどでテオティワカンに到着。
紀元前2世紀から6世紀頃に栄えた巨大宗教都市遺跡。
太陽のピラミッドと月のピラミッドで有名。
高さは70mほどの太陽のピラミッド、その傾斜はかなり急で上るのは結構きつい。
エジプトのピラミッドは四角い大石を積み上げたものだが、ここのピラミッドは様々なかたちの子石をセメントで接合している。
独自の建築技術である。
芸術性ではエジプトの文化の方が上かもしれないが、ピラミッド建築の技術ではメキシコのピラミッドは引けを取らない。
全体的に極めて精緻な造りであることに驚く。
今までメキシコの遺跡文化を甘く見ていた…
日本はまだ弥生時代の頃なのにこれだけの技術があったのだ。
月のピラミッドから見下ろすと広場に四角い舞台のような場所がある。
当時この場所で若い女性が踊り、そのまま雨乞いのための生贄になり、その心臓が捧げられた…
その様子を国王は月のピラミッドに座し、民衆もまた高みから観ていたという。
当時の社会では雨が降らないというのは民族存亡に関わる問題だったのだろうが…野蛮な儀式であることには間違いはない。
当時の宗教は鎮護国家のための宗教。
スペイン人の金への欲望というものがからむわけで、一概には言えないかもしれないが、結果的に15世紀以降カトリック教会が浸透し、個人の救いを説くことで、メキシコ社会の霊性は上がったと考えてもいいのでないかと思った。
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