トップページ > カウンセラーのつぶやき > メンタリストDaiGoはなぜ一線を越えてしまったのか

  • mixiチェック

メンタリストDaiGoはなぜ一線を越えてしまったのか

■2021/09/08 メンタリストDaiGoはなぜ一線を越えてしまったのか

メンタリストのDaiGoが生活保護者、路上生活者に対する差別発言をしてしまい、ネットで大炎上。

今まではテレビで彼のショーを見た程度でしたが、この機会に彼のYouTubeやニコニコ動画を見てみました。

今回の発言についてはもはや議論することはありません。

しっかりと責任をとって頂きたいと思います。

「私はサイコパスではないが、サイコパス的な要素はかなりもっている。周囲の人をイラつかせる発言は、そのことでかえって集客効果があるので、冷静に計算してやっている」という趣旨のことをDaiGo自身がいっています。

ところが、今回は計算高いはずのその彼がなぜ言ってはならないことを言ってしまったのか…

そのあたりのことで私の見解をお伝えします。


問題からすでに一か月ほど経ってしまい、タイムリーではありませんが、重要なことと感じるからです。

今回のことは、まずはやはり彼の性格傾向が関係していると思います。

頭の回転はものすごく速く、知識が豊富で話し方もスピ―ディ!!!

聞いている人たちをある種のトランス状態にしてしまう話術をもっています。

横にゆったりとした猫ちゃんがいるのも絶妙の配置。

しかしまた、頭の良い人は、彼に限らず、高慢になりがち…

今回の発言の背景にはまず彼のプライドの高さがあるのは間違いのないこと。

ただ、今まではそれをうまくコントロールしていた。

しかし、一線を越えてしまった…

それも政治家がたまに本音をポロっと言ってしまい、謝罪会見というよくあるパ―タンではなく…

彼なりの「論理」によってかなり長々と差別思想を説明してしまった…
 
そこで、疑われるのは、心身の病気が潜在している可能性です。

ちょっと長く取り留めもなくなるのですが、以下のようなかんじてす。


まず気が大きくなってしまう躁状態が疑われる…

発達障害のADHD…ということでは、彼の今までの計算高い生き方とは矛盾する。

先にDaiGo自身が挙げたサイコパスは、アスペルガーと同様に流行語にはなったものの、DSM5の正式な診断名ではなく、説明にはならない。

また、サイコパスは、監獄に入っている人ばかりではなく、彼が言っているとおり、CEO、弁護士、外科医など社会の中で活躍している人の中にも多い。

自己愛性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害…これらは当てはまるようにもみえるが、この辺りの人達は自我がとても弱いもの。

DaiGoはとても強い。

弱そうなフリをすることは彼ならできるだろうが…

間欠性爆発性障害… 解離性同一性障害つまり多重人格 このあたりは重篤なトラウマを抱えている人が多く、DaiGoとは違うかな…

子どもの頃にイジメられたので、見返してやろうという気持ちもあるらしいが…

しかし、トラウマについてはそれほど大きなものではないかんじがする。

トラウマの話を入れることで、むしろ彼自身のサクセスストーリーを引き立てることに成功しているかんじがする。
 
睡眠障害でイライラという感じでもない…

怒りと関係するのは、女性ならばPMSや更年期障害だが…

さらに、高血圧、認知症の一種であるピック病、さらにはハンチントン舞踏病…

彼は若くて健康そうだし…全く関係ないな。

ただ てんかんかも…

あくまでも仮説ですが、計測できないような脳内の微細なてんかん発作によって、アルコール依存やDVが引き起こされる可能性はあり。
 

いろいろゴチャゴチャ書いてしまいましたが、仮説をまとめると、問題発言のときは、一時的な躁状態だったかもということ。

彼にとっての何らかのストレス要因があって、脳内では軽いてんかん発作のような誤作動状態になっていて、躁状態を引き起こした…

それから、彼は色白なので、化学物質過敏症なども影響していたかも…

そして、一時的に躁状態つまり精神病圏に入っていた…

繰り返しますが、あくまでも仮説です。

カウンセリングでは、まず仮説を立てて、そのうえで、本人にその周辺的なことについてインタビュー(DaiGoが私の相談室に来ることはまずないでしょうが)をして、仮説が間違っていたら、また別の仮説を立てるのです。


躁鬱病は統合失調症とともに、精神病に分類されています。

精神病の科学的なメカニズムについて今のところほとんど分かっていませんが…

そもそも心とは何かというのは、未だ未解決の人類の一大テーマです。

メンタリストDaiGoの豊かな知識も、心の表層のことについてだけのもの。

そして、すべての人の内面には多かれ少なかれ精神病的な部分はあるものです。

津波や地震などの災害や戦争、テロなどに直面すると、妄想やパニック、集団心理が出てきてしまう。

詐欺師に騙されて、後になってどうしてあの時にこんなものを買ってしまったのだろうと後悔するのも、一時的に精神病圏に入ってしまっていたということでしょう。

高学歴のオウム信者は、ボアという言葉に乗せられて簡単に人を殺してしまった…

あの思慮深いドイツ人が、ナチスによって一気に優勢思想に傾いた…

ユングは、そのことについて、ゲルマンの嵐と狂乱の神ヴォータンの元型がドイツ国民の心の中から出てきたためというスピリチュアルな説明をしています。

私の心の奥底に何があるのか…

DaiGoの発言によって、考えさせられました。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
☆「いいね!」や「ツイートする」ボタンより是非コメントやご感想をお願い致します☆
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
心理相談室セラペイア
http://www.therapeia.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
住所:東京都大田区中央4-11-9
TEL:03-3775-1225
---------------------------------------------------------------------
Facebook:http://goo.gl/EcRmWz
ameblo:http://goo.gl/ePF6b4
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  • スターピープル48号掲載記事
  • 川崎麻世さんとの対談
  • チベット紀行
  • FAPについての論文・学会発表