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「明日への祈り 細川護熙」ウクライナへ愛をこめて

■2022/06/09 「明日への祈り 細川護熙」ウクライナへ愛をこめて
銀座を歩いていたら、

「明日への祈り 細川護熙」というポスターを見つけて、ポーラミュージアムアネックスへ。

三階の入口には、石川さゆりからの贈答花。

中に入ると…

一人の小柄な老人が周囲の人々にお礼を言って帰るところ…

ナント~~~細川護熙元首相その人だった!!!

そして、私にも腰を低くして、挨拶して下さった。


今年3月に京都竜安寺に襖絵を奉納しようとしてたときにウクライナ侵攻のニュースが飛び込んできた…

「戦火の中で苦しんでいる人たちのことを思うと、とてもじっとしてはいられない」ということで、

ウクライナの平和への祈りを込めた作品を描いたのです。


「百鬼蛮行―私のゲルニカ―」はピカソの名画に因んだ作品。

ウクライナの小麦畑と青空とともにチェルノブイリの石棺が描かれ、

下記のような説明書きが…

「チェルノブイリ原発事故によって原発を石棺の中に封印しようとしたように、蛮行をはたらく百鬼共にロシアにいる大魔王を、その石棺の中に閉じ込めました。~」

 
ウクライナカラーのひまわりの陶器がもつ生命感にも強く惹きつけられました。


 
「神よ憐れみ給え―私のミゼレーレ―」は東方教会の聖像画(イコン)のイメージで描いた鎮魂歌。


金箔の上にクレパスでウクライナの戦火を描いたもの…

ルオーの戦争への憤りを描いた代表作「ミゼレーレ」と同様に、

「神よ憐れみ給え」という祈りが込められている。


確かにロシアへの怒りはあるでしょう。

ただ、絵からは憎悪は伝わってこない。

むしろ、人間性の深いところにある「愛」を信じているような…

何か安心感がある…
 
 
3.11の未曾有の大災害のときは、石巻、南三陸町に向った。

「あの地獄絵さながらの賽の河原で、生とは何か、死とは何かということを真正面から向き合ってくることが必要だと強く感じた」

芸術家としての魂の叫びから生まれたのが「鎮魂」です。


多彩な創作活動をしている~~~
 
歴代の首相の中でも、細川さんほどの深い霊性をもつ人物は他にいないのではないか…

と感じました。


 



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