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ONE PIECE は、ユング的、プロセスワーク的アニメ

■2022/09/08 ONE PIECE は、ユング的、プロセスワーク的アニメ

ONE PIECE は、少年ジャンプ連載25周年、世界的な大ヒットアニメ。

その最新作ONE PIECE FILM REDが今上映中!!!
 

ONE PIECE FILM REDは、イメージの心理学とも呼ばれるユング心理学の集合的無意識内に存在するという元型という概念によって考察すると、その意味合いがよく見えてくるもの…

集合的無意識とは、地球創生の頃、生命がまだ海の中で生活していたころからの太古の記憶、

海の中には、人食いざめ…

太古の恐竜もいるし、

海底火山もあった…

ONE PIECE FILM REDはその大海原を舞台として、怪しいキャラ、危険なキャラが活躍~~~

 
そして、ユングがいう元型とは、集合的無意識の中に存在するというキャラたち…

永遠の少年、永遠の少女、グレートマザー、老賢者、ペルソナ(仮面)、英雄、トリックスター etc

古今東西の神話にもこのような元型・キャラがいるもの…

そして、ONE PIECE FILM REDでは、

永遠の少年とは麦わら帽子のルフィ、永遠の少女は今回の主役ウタ、

そして、グレートマザー、魔女的存在とは、物語の後半民衆を歌で魅惑するウタの背景にいる…

さらに、老賢者は五老星、

英雄は赤髭盗賊団の大頭シャンクス、
 
いたずら好きのトリックスターは、善悪併せ持つ赤髪海賊団の多彩な顔触れ~~~


ONE PIECE FILM REDは、音楽の島エレジア…

エレジー、哀歌が連想される島の名前。

悲しい過去のトラウマを感じさせる…

シャドーの世界…


シャンクスは、目に傷を負い、素性がよく分からないという点ではペルソナ的…

ウタは圧倒的な歌唱力で世界を救う救世主なのか…


以前、アニメ「天気の子」「進撃の巨人」についても、ユング心理学的に考察しましたが、

このONE PIECEは、まだまだ多くの謎をはらみつつ、これからもさらに続いていく超長編作品…

ものすごくディープで躍動的…

伝統的なユング心理学だけで、その本質をつかみきることはできないかんじ…

そこでさらに、ユング心理学から発展したプロセスワーク(プロセス指向心理学)に当てはめるとおもしろそう…

プロセスワークとは、人生そのものを一連のプロセスと考えて、変化が起こればその変化に意味を見出していくというセラピー。

表面的な癒し、安易な即答は求めないということ…

人生にゴールはなく、一生涯、問い続けるところに人間の成長がある…

コロナ禍によって世界が一変したが、そのことは悪いことなのか、人生或いは、人類のプロセスの中で何らかの意味を見いだせないのかとか…

そのような上流から河口までの川の流れのような捉え方が、プロセスワーク。

また、プロセスワークは、個人的な癒しということに留まらず、周囲の人達、家族や民族、さらには世界平和まで視野に入れたもの…

グループワークを使ったダイナミックなプロセスワークは今の変化の時代にフィットしているかんじ。

世界を癒すというウタの歌唱力はこれからどのような物語を作っていくのか…

ONE PIECEの次回作が楽しみです。


 
 
 
 



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