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日本海の酒田に根ざした黒松 土門拳の豊かな霊性

■2023/06/14 日本海の酒田に根ざした黒松 土門拳の豊かな霊性
先日土門拳の写真を恵比寿の東京写真美術館で観て大きなインパクト。

さらに土門拳の出身地は山形県の酒田市だと知って、さらにビックリ!!!

実は私にとって、酒田は幼年期の二年間を過ごしたところなのです。

第二の故郷みたいな…


というような流れで、酒田にある土門拳記念館へ~~~
 

郊外にイオンができてから、酒田の旧市街地はシャッター商店街になってしまったが…

その分、懐かしい町並みが残っている~~~

カクテル「雪国」で映画にもなった伝説のバー「ケルン」は、ほんの数日前に閉店したとか…

入りたかった…残念!!!

 
最上川を超えて、土門拳記念館は静かな池の湖畔にある。

今は特別展「名取洋之助と土門拳」が開催中。

名取は土門の上司で、報道カメラマン。

その作品は対象物の背景にある世相やグローバルな社会問題を意識したもの。
 
それに対して、土門の作品は、対象物の本質にひたすら迫るもの。

古寺巡礼…ヒロシマ…

そしてまた、少年の生き生きとした生命感…
 
結局、名取とはうまくいかず、土門は退職する。

 
土門拳記念館の背後の山は黒松林。

私が幼年期過ごした光が丘地区も、海岸沿いの砂地で黒松の防風林の近くだった。

日本海から吹き寄せる強風に押されて松林が内陸に傾いていたのを思い出す。

写真は日和山公園の黒松。

傾きながらもしっかり根ざしている。


酒田の強風は有名で、1974年の大火では、映画館から出た火がアッという間に市街地に広まってしまった。


日和山公園のすぐ近くにある真言宗智山派の海向寺には即身仏(高僧のミイラ)が二体。

庄内の他の寺にはさらに四体の即身仏があるそう…

脂肪がついているとミイラにならずに腐敗してしまうということで、穀物を絶ち、木食(木の実、根、葉、皮)だけの生活で、少しずつダイエット???

その期間が、一体は5年、一体は8年という苦行。
 

酒田は江戸中期から明治にかけて、江戸から北海道を結ぶ北前船の流通ルートとして繁栄。

最上川流域の御城米(幕府領米)は江戸の将軍の元へ。

京都の雅な文化も酒田に根付いている。

写真は「傘福」という縁起物で、家族の幸せ、繁栄を願った庄内人の祈りの表現!!!!
 

土門拳の背景には、日本海の強風にも負けない庄内人の根性と宗教性、さらには江戸の粋、京の雅な文化を感じる。


 
 
 



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