「暗い性格をなんとかしたい」といったように、自分の性格を変えたいと考えている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
性格を変えるのは簡単なことではありませんが、カウンセリングをはじめとしたさまざまな方法で変えられる可能性があります。
そこで本記事では、カウンセリングをはじめとした、性格を変えるために効果的な方法を紹介します。
自分の性格を変えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
性格とは何か
性格という日本語は、キャラクター(character)もしくはパーソナリティ(personality)という言葉の訳語です。
「性格(Character)」は生得的な気質的なものを表すニュアンスが強く、後天的な社会生活での役割を含むものを「人格(Personality)」とするのが一般的です。
明確な区別はありませんが、キャラクターは主に生まれ持った特徴を表し、パーソナリティは成長過程で社会的に付け加わった側面といえます。
つまり、性格は親からの遺伝的なものに加え、家族関係や文化的背景など後天的なものが影響して複合的にできあがるものなのです。
そもそも性格はどうやって作られるのか
「三つ子の魂百まで」という言葉があるとおり、三歳までの家庭環境(特に母子関係)によって基本的な性格ができあがるというのは、間違いではないでしょう。
さらに、保育園や幼稚園、そして小学校という集団生活の中で、社会的な側面を少しずつ身につけていきます。
家庭内ではお父さんの存在が大きく関わってきますし、兄弟関係はもとよりその土地の文化風土や家の宗教なども性格形成の要因になります。
性格は変えることができるのか
人間は思春期以降、自我が目覚めると自らの性格特徴について人と比較し、内省するようになります。
自らの長所、才能とともに弱さ、欠点も自覚するようになり、ネガティブな部分を治し、コンプレックスを克服しようと考えます。
人間は誰しも不完全なものであり、家系的なものや遺伝的なものは思い通りにはならないでしょう。
しかし、後天的に身についてしまったパーソナリティ的な部分を自覚し、主体的な努力によって改善していくことは十分可能なのです。
性格を変えたいと思っても踏みとどまってしまう理由
遺伝的なものと違って、後天的に形成された性格は変えられます。
しかし、性格を変えたいけれど、なかなか一歩が踏み出せないという悩みを持つ人も多いのです。
性格を変えたいと思っても踏みとどまってしまう人には、以下のような理由があるとされています。
理由①恥ずかしさを感じてしまう
性格を変えることは、自分の行動や周囲の人との接し方を変えることに直結します。
たとえば、暗い性格の人が突然明るくなり、いきなりアウトドアの趣味を始める……といった変化があると、周囲の人の反応も大きく変わるでしょう。
そのため、「性格を変えようとしていることを笑われたらどうしよう」「なにかあったかと心配されないか」と、恥ずかしさや不安を感じてしまうことがあります。
周囲の人の目が気になって恥ずかしさを感じてしまう場合は、段階的に性格を変えることをおすすめします。
たとえば、無口な性格を変えたい場合、いきなり口数が増えておしゃべりになると、周囲の人も驚いてしまうかもしれません。
まずは、少しずつ口数を増やすことを意識し、スムーズに話せるようになったら自分から話しかけることを意識する……というように段階を踏みましょう。
段階的に性格を変えることで、周囲への違和感をあまり与えずに済んで、恥ずかしさも軽減できます。
理由②怖さを感じてしまう
性格を変えることにより、今までに大切にしてきた信念や考え方を失ってしまうのではないかと恐怖を感じてしまう人も少なくありません。
ほかにも、「仲がよい友人に嫌われたらどうしよう」「会社で孤立してしまったらどうしよう」など、人間関係が悪化することが不安で、性格が変えられないという人もいます。
このような場合は、性格を変えてからも大切にしたいことを事前に決めておくことをおすすめします。
性格や考え方を変えても、自分の信念や想いまでは変える必要はありません。
また、性格を変えることで人間関係が悪化してしまうことが怖い場合は、急速に性格を変えようとせずに段階的に変えていきましょう。
理由③周囲から反対される
「性格を変えるなんて無理だ」「そのままの性格がよい」など、性格を変えることについて、周囲から反対されるケースもあります。
性格は変えられないという固定概念がある場合や、自分の性格を肯定してくれている、など理由はさまざまですが、反対されてしまうことで性格が変えられないという人も多いです。
このような場合は、自分の性格を変えたいという思いをしっかり伝えたうえで、周囲の人からの理解を得ましょう。
自分の思いや考え方を真摯に伝えれば、周囲の人も納得してくれるでしょう。
性格を変えるために意識しておきたい3つのポイント
ここからは、性格を変えるために意識しておきたい3つのポイントを紹介します。
性格を変えたい場合は、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
ポイント①自己分析を行う
自己分析を行うときは、単に頭の中で思いを巡らせるのではなく、紙に書きだすことが重要です。
日々の具体的な問題や対人関係での感情の動きから、自分の強みや弱点、価値観、興味・関心などを可視化していくのです。
どうしてこういう問題が起きているか、現状を改善していくために具体的にどう対処していったらいいのか、自分は何を目指していくのか、或いは、見方を変えると今のピンチにみえることは実はチャンスではないかという気付きなども書き出していきます。
これにより、自己成長の方向性を見出し、ポジティブな変化を促せるでしょう。
ポイント②生活習慣を変える
生活習慣を変えることも性格を変えるための重要なポイントです。
たとえば、朝の早起きや定期的な運動、健康的な食事など、ポジティブな習慣を取り入れることで内面や外見にも変化が現れます。
ただ現実的にハードルの高過ぎる目標や課題はかえってストレスになり体調を崩してしまうことにもなりかねません。
まずは短期的に達成できる事柄を一つ一つクリアしていくことが必要です。
生活習慣の改善が自己成長につながり、望ましい性格の形成に役立つでしょう。
ポイント③人間関係や生活環境を変える
人の性格を決める要因のひとつに「環境」があります。
つまり、人間関係や生活環境を変えることで性格の変化も見込めるということです。
新しい人々との交流や異なる環境への挑戦は、自己成長や新たな視点を与えてくれます。
しかし、闇雲な環境の変化はやはりストレスになってしまいます。
まず自分は何をやりたいのか、何のために新しい関係性を求めているのか、といった自分軸をしっかり認識することが必要です。
そのうえで、他者との関わり方や環境の選択をすることができれば、自己のパフォーマンスや態度が前向きになり向上していくのを感じられるでしょう。
まずは身近な生活環境の改善として、部屋の掃除はお勧めです。
日々暮らしている自分の部屋が片付けられれば、心の中も整理されるものです。
性格を変えるためにはカウンセリングが有効なのか?
性格がなかなか変えられない場合は、心療内科やカウンセリングルームでカウンセリングを受ける方法も視野に入れることをおすすめします。
「性格変えたい」と思い、行動を起こしても個人的な努力で行える範囲には限界もあります。
カウンセラーとの関わりのなかで得られる気づきによって、より大きな行動変容が引き起こされることもあります。
心理相談室セラペイアでは、現代の脳科学と東洋医学を統合したFAPカウンセリングという技法を用いて自己実現をサポート致します。
その特徴は以下のようなものです。
FAPカウンセリングの特徴
- トラウマ治療:幼少期からの家族関係、対人関係によって生じたトラウマなどのネガティブな心の覆いを取り去ることにより、本来のあなたの長所を発揮することができるようになる
- 隠れた長所・才能の明確化:カウンセラーという第三者の視点から、今まで自覚していなかった長所も見つけ出し、さらにそれを伸ばしていくアプローチをする
- 短所の中に長所を見出す:短所と思われている部分は、もしかたらあなたの長所になるかも
例:「内向的」=「思慮深い」、「嫉妬心」=「向上心がある」
上記のように、カウンセリングは、単に性格を変えるということではなく、本来もっているあなたの特性をそのまま生かして、より根源的に自己変革をはかるものなのです。
その結果として、周囲の人から「あの人は変わった」という評価を受けることにもなるわけです。
こちらの記事ではカウンセリングでの実際の流れや、カウンセリングを受けるメリットについて詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
参考記事:カウンセリングとは? 受ける際の流れやメリットについて解説
カウンセリングを受けることや生活習慣を変えることで性格は変えられる
いかがでしたでしょうか。
性格を変えたいと悩んでいる方は、自分がどんな人間なのかを理解することからはじめましょう。
性格は生活環境や人間関係を変化させたり、自己分析を行うことで部分的に変えることができますが、もし変えることができない場合はカウンセリングを受ける方法もおすすめです。
無理やり自分の元の生活を押し殺してしまうと、逆につらくなってしまい、日々の生活に疲れてしまいます。無理することはおすすめしません。
心理相談室セラペイアでは、自分を見つめなおすための分析や、さまざまな心のお悩みを改善させるためのカウンセリングを行っています。
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