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共依存とは?対処法やカウンセリングの効果を紹介


「共依存」という言葉を聞いたことはありませんか?

簡単にいうと、お互いがもたれ合いすぎたがゆえに、自立できない不健全な家族や友人関係のことを指します。

共依存が悪化すると、お互いの自己成長が阻まれ、鬱やときには自殺にまで繋がっていきますので、早い段階で対処することが望ましいです。

 

そこで本記事では、共依存とはどのようなものなのかを、カウンセリングを含めた対処法とともに解説します。

ご自身と恋人や友人、家族の関係が「もしかして共依存なのでは?」とお悩みの方は、ぜひご一読ください。

 

共依存とはどんな状態のこと?

共依存は、1970年代のアメリカにおいて、アルコール依存症患者の妻たちが苦しむ様子を目にした介護者たちによって自然発生的に使い始められた言葉です。

もちろん、依存症の相手を思いやり、適切なサポートをすることは必要です。

 

しかし、共依存というのは、表面的には相手のことを考えているようにみえて、実は相手をコントロールすることで、自己満足、自己陶酔に陥ってしまっている状態なのです。

 

たとえば、「お前がいないと自分はダメなんだ」というパートナーに対し、「この人には私がいなけりゃダメ」と考えてしまうことが共依存の始まりです。

困っているパートナーをもう片方が支えてあげるという構図は一見、献身的でとても思いやりのある関係性のように見えるでしょう。

しかし、何でもかんでもパートナーがサポートしてしまうことで、本人の自立を阻んでしまうというリスクがあるのです。

 

アルコール依存症の夫が昼夜飲酒を続けて泥酔しているような状況で、その後片付けや身の回りの家事雑事を妻がすべて引き受けてしまうということがあります。

このような状況だと、夫のアルコール依存症は改善されることはなく、むしろ依存症はどんどんエスカレートするでしょう。

なぜなら、妻が身の回りの世話をすべて行ってくれて、いくらでも甘えられるという環境は、夫にとっては大変都合のいいものであり、飲酒をやめる必要がないためです。

 

共依存の背景

当初、共依存という言葉は、アルコール依存症の家族に当てはめて使っていた言葉でしたが、次第にギャンブル依存症や薬物依存症の家族、さらにはDV、摂食障害、不登校といった問題を抱えた家族(機能不全家族)の病理として広まっていきました。

 

なんらかの問題をもつ家族のメンバーに対して、過剰に関わって甘やかし、そのメンバーの依存傾向をさらに助長させるような関係性を共依存と呼ぶようになったのです。

もともと、医学用語ではありませんので、明確な定義はないのですが、現代の心の病を紐解く一つのキーワードとして使われるようになりました。

 

2000年代以降は、SNSが普及して、あまり他人に知られたくなかった家庭内の心配事にも、社会的にコミュニケーションの場が与えられるようになります。

そして、特に大きな問題はなくても、なんとなく生きづらい、周囲の人の世話を焼きすぎる、他人の話を聞き過ぎて自己表現がうまくできないと感じているような人たちも、「もしかして、私は共依存かも」と考えるようになり、共依存という言葉はさらに広まっていったのです。

 

共依存になってしまう原因

共依存になってしまう主な原因は、自尊心や自己肯定感が極端に低いことだとされています。

自分の価値を自分自身で認められないので「他者に求められたい」と思い、他者からの承認に人生の価値を見出してしまうのです。

 

そして、自尊心や自己肯定感が低い人は、幼少期の環境に問題がある、いわゆるアダルトチルドレンである傾向があります。

アダルトチルドレンとは、幼少期に親からの愛を受け取ることができずに育った結果、大人になっても生きづらさを感じている人のことです。

幼少期に、親から肯定されて愛されるという経験が少ないと、大人になっても自分に自信がもてず、人の顔色を伺う性格になってしまうことがあるのです。

 

そのため、幼少期の親子関係のわだかまりが、将来的に共依存の原因となりうるということなのです。

さらに、深堀りしていくと、当人の親、祖父母に同じような依存症と共依存があったことも多く、世代間の連鎖のようなものが見えてくるものです。

つまり、依存・共依存の関係性は、家族や家系の問題としても捉えることができるのです。

 

こちらの記事ではアダルトチルドレンの特徴や原因について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
参考記事:アダルトチルドレンにカウンセリングは効果的?特徴や原因も詳しく解説!

 

共依存になりやすい人の特徴

共依存になってしまう人は、アダルトチルドレンの人に多い傾向があります。

共依存になりやすい人に多く当てはまる、性格的な特徴を具体的に以下にまとめました。

 

共依存になりやすい人の特徴

  • 相手を優先して自分を犠牲にする
  • 他者から必要とされることで自分の存在意義を実感する
  • 自分自身の価値が低いと思っている
  • 何かあったときに、必ず自分が悪いと思ってしまう
  • 物事を両極端に捉えてしまう
  • 自分の本当の気持ちを伝えることが苦手である

 

上記に当てはまる項目が多い人は、共依存的な関係に陥りやすいでしょう。

また、たとえ共依存にならなかったとしても、自己肯定感が低いことは健全な状態であるとはいえません。

そのため、上記で紹介した項目に心当たりがある場合は、カウンセリングなどの適切な対処法を早めに試すことをおすすめします。

 

共依存のタイプ

一口に共依存といっても、発現のタイプは当然人間関係によって異なります。
ここでは、以下の4つの共依存について解説していきます。

  • 恋愛の共依存
  • 夫婦の共依存
  • 親子の共依存
  • 職場の共依存

それぞれ見ていきましょう。

恋愛の共依存

共依存の関係では、一方が支配的(あるいは支援的)な役割を果たし、もう一方が受け身で被支配的な役割を担います。

被支配的なパートナーは、支配的なバートナーから依存行為や無理な要求をされても、それを受け入れてしまいます。

そして、「この人には私がついていなければ…」と思うことで自らの存在の意味を確認しているのです。

表面的には相手に支配されているようにみえますが、実は内面的には相手を利用し、逆に支配しようという意図があるのです。

このような関係からは、健全な恋愛関係は生まれません。

相手を思いやる気持ちではなく、それぞれが自らの願望を満たすための関係ですから、破局的な結末になるリスクが高いのです。

夫婦の共依存

恋愛感情は体内ホルモンの影響を受けているようで、三年程度すると熱が冷めていくといわれています。

恋人同士が結婚して現実的な夫婦生活に入ると、お互いの地の部分がみえてきて、共依存の病理はより深刻なものとなります。

夫のアルコール依存症やDVなどの問題を共依存的に受け止めてしまうと次の世代にもそれが引き継がれてしまいます。

共依存関係の親のもとで育った子供が成長して大人になると、無意識的に依存的な男性、あるいは共依存的な女性をパートナーとして選んでしまう傾向があるのです。

そして、やはり夫婦の共依存を再現してしまうことがあるのです。

親子の共依存

親子の共依存は、親が子供に対して過保護になり親本位で束縛し、必要以上に支配的な関係をもつことによって生み出されてしまうものです。

この関係では、子供は個としての自己を確立することができず、「自分は親がいなければ何もできない」という思い込みが生まれます。

子供が自立の意思を示すと、親は不機嫌になったりうつ状態になったりすることが多く、お互いに共依存の状態から脱皮することができません。

親は保護者としての役割や存在意義が脅かされると感じ、両者の健全な分離と自立を阻害してしまうのです。

職場の共依存

家庭内で生じた共依存関係は、社会生活の中にも反映されてしまいます。

職場の共依存は、仕事上で独り立ちできない部下に対して、上司が適切な指導や忠告をせずに放任したり、或いは、上司自ら部下の仕事を肩代わりしたりするような関係性で見られます。

特に近年はパワハラが社会問題となっており、以前よりも上司は部下に対して言うべきこともいえない風潮があります。

そのような社会では共依存関係が生まれやすいものです。

部下は自分一人で行動することに不安や面倒さを感じ、上司に依存してしまい、社会人としてのスキルを磨くことができません。

一方、上司は部下から頼られることで自己の価値を確認しようとし、部下の自立を望まない心理が働きます。

共依存の対処法

「自分とパートナー(あるいは親、息子、娘、友人など)との関係は共依存かもしれない」と思ったら、順を追って対処していきましょう。

 

ステップ①相手を適切な医療機関につなぐ

まず、相手がアルコールに限らず、何らかの依存症であることが疑われる場合には、適切な医療機関を受診させる必要があります。

近年は、摂食障害、ネット依存、SNS依存という新たな依存症の病理が広まりつつあります。

機能不全家族の中では、依存と共依存の関係がごく普通の日常関係のようになってしまっています。

第三者として専門家や依存症からの回復者が介入することで客観的な病理が明らかにされ、解決の糸口が見つかることも多いです。

 

厚生労働省のWebサイトでは、以下のように解説されています。

依存症の診断には専門的な知識が必要ですが、特に大切なのは本人や家族が苦痛を感じていないか、生活に困りごとが生じてないか、という点です。

本人や家族の健全な社会生活に支障が出ないように、どうすべきかを考えなくてはなりません。

引用元:依存症についてもっと知りたい方へ – 厚生労働省

 

パートナーが上記に該当する場合は、できるだけ迅速に医療機関につなぎましょう。

 

ステップ②少しずつ相手と適切な距離をおいていく

パートナーが医療機関や自助グループに通い始めたら、次は自分自身のパートナーとのつきあい方を見つめ直しましょう。

といっても、個人的な内省だけでは限界があります。

依存症当人ではなく、共依存の問題を抱えた人たちのための自助グループというものもあります。

同じような問題を抱えた人たちと出会い、お互いに悩みをシェアすることは大きな力となりえるものであり、自己内省が深められていくでしょう。

 

共依存に対するカウンセリングの方法

先に共依存からの回復には、グループワークが有効だと書きましたが、グループは苦手で、個人的なカウンセリングの方が良いという人も多いものです。

 

グループでは主に自らの悩みをシェアし、他のメンバーの話を傾聴することをメインとします。

個人カウンセリングでは、カウンセラーは傾聴と共感を基本にしますが、さらに進めてオーダーメイドのトラウマ治療や本音を表現するための各種のカウンセリング技法が可能となります。

カウンセラーという第三者が入ることで、共依存の人がもつトラウマや生きづらさといった問題に対してより適切な対処ができるのです。

また、グループと個人カウンセリングの併用により、相乗効果が生まれることも多いです。

共依存の相手となっているパートナーとの関係が比較的良好である場合は、パートナーと一緒にカウンセリングを受けるという選択肢もあります。

 

共依存の人達は、相手に対して必要以上に献身的に尽くすことで、潜在意識的に「自分の存在が認められた」という安堵感、喜びをもつ傾向があります。

つまり、素のままの自分自身に自信がもてず、セルフイメージの低さが根底にあるわけです。

 

そのような共依存の人達は、幼少期に、自己存在に対して「お前は必要ない」というようなネガティブなメッセージを親から受け取ってしまい、心の中に「見捨てられ不安」があることが多いのです。

 

こちらの記事ではカウンセリングを実際に受ける際の流れや目的、効果について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
参考記事:カウンセリングとは? 受ける際の流れやメリットについて解説

 

心理相談室セラペイアが提供するFAPカウンセリングとは

心理相談室セラペイアでは、FAP(Free From Anxiety Program不安からの解放のプログラム)というトラウマ治療に特化したセラピーを行っており、ネガティブな感情を根本的に解消してまいります。

 

また、カウンセラーは長年のカウンセリング経験から、本人も気が付いていないような長所や才能を見つけ出す術を心得ております。

カウンセリングを通して、過去の清算ということのみならず、未来の自分に向かって新しいヴィジョンをもつことができれば、パートナーのことを思いやりつつも、自信をもって自分自身のために生きて行こうという気持ちになっていけるものです。

こちらの記事では依存症の特徴や原因、 効果的な治療方法について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
参考記事:依存症にカウンセリングは効果的?特徴や原因も詳しく解説!

 

対人恐怖症について

こちらの記事では、対人恐怖症について解説しています。FAP療法はパニック障害にも効果的な治療法です。心に不安を抱えたままにするではなく、相談できる場所があります。ぜひこちらを参考にしてください。

参考記事:対人恐怖症はカウンセリングで克服できるのか?

 

共依存の改善はカウンセリングには過去を清算し、本来の自分らしい生き方を見つけることが重要

今回は、共依存の概要とともに、カウンセリングをはじめとする共依存の対処法を解説しました。

 

共依存は、「お互いにサポートし合う」という健全な状態ではなく、

「依存されているという状態に依存し、相手の自立を阻んでしまう」病的な状態なのです。

共依存の人も、依存症の人達と同様に、自己肯定感、セルフイメージが低く、生きづらさを感じているので、相手に依存してしまうのです。

悩んでいる方は専門家に相談しましょう。悩みやつらい思いを相談することは恥ずかしいことではありません。

 

また、共依存の問題を抱えた人たちのための自助グループというものもあります。

同じような問題を抱えた人たちと出会い、お互いに悩みをさらけ出すことで、自己内省が深められていくでしょう。

共依存に困っている場合は、カウンセリングを受けて、過去の問題の清算をはかるばかりではなく、自らの長所や才能に気が付き、本来の自分らしい生き方を見つけていくと良いでしょう。

 

心理相談室セラペイアでは、最新のカウンセリング技法を使い、短時間であなたの心の問題を解決へと導きます。

大田区でカウンセリングをお探しの方は、蒲田駅・大森駅最寄りの心理相談室セラペイアまで、ぜひ足を運んでみてください!

モラハラはカウンセリングで治る?モラルハラスメントの該当行為と加害者の特徴

パートナーからモラハラを受けて、つらい気持ちを抱えていませんか?

 

もしくは、ご自身でついモラハラをはたらいてしまい、そんな自分を変えたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

どちらのお悩みも、カウンセリングを受けることで改善が見込めるかもしれません。

 

そこで本記事では、モラハラの特徴とともに、カウンセリングによる効果を解説します。

 

パートナーからのモラハラ被害、あるいはパートナーへのモラハラ加害にお悩みの方は、ご一読ください。

 

モラハラとは?

モラハラとは、モラル・ハラスメントの略で、暴言や冷たい態度などによって相手の心を傷つけ、相手をコントロールする行為のことを指します。

 

たとえば以下のような行為はモラハラに該当します。

 

モラハラに該当する行為の一例

  • 暴言を吐く
  • 嫌味を言う
  • にらみつける
  • 嫌がらせをする
  • 無視をする
  • 不機嫌にふるまう

 

上記以外の行為でも、被害者が精神的なダメージを受けている場合はモラハラだといえます。

 

そもそも「モラル」とは道徳や倫理といった意味をもつ言葉で、「ハラスメント」は人を困らせる行為のことです。

 

モラハラに該当する行為は道徳的に人を困らせる行為であるため、このように呼ばれています。

 

なお、モラハラは夫婦や親子、職場や学校といったさまざまな場で起こり得るものです。

パワハラとの違い

パワハラとはパワーハラスメントの略で「上司から部下」「先輩から後輩」「社員からパート」というように、優位な立場にある人が、自分より弱い立場の人に対する行き過ぎた指導のことを言います。

 

モラハラと混同されることも多いのですが、大よその違いは大きく分けて2つあげることができ、まずハラスメントがおこなわれる場所です。

 

パワハラは職場や学校など、立場が分かりやすい場所でおこなわれるのに対し、モラハラは家庭内や友人間など閉鎖的な空間でおこなわれがちです。

 

もう一つは、暴力があるかどうかです。

 

パワハラの6つの類型では身体的侵害・精神的侵害・人間関係からの切り離し・過大な要求・過小な要求・個の侵害とあるように、身体的な暴力が含まれています(参照:厚生労働省 パワハラ6類型)。

 

一方、モラハラは言葉の暴力です。

 

そのため、モラハラはパワハラに比べて、閉鎖的で身体的な傷がないために被害が表面化しづらい傾向にあります。

 

モラハラに該当する行為4選

モラハラの概要がわかったところで、具体的なモラハラに該当する行為を解説します。
一般的には、以下の4つが挙げられます。

  • パートナーを下に見る
  • 簡単な過ちを強く攻める
  • 束縛が激しい
  • 無視をする

それぞれ解説していきます。

パートナーを下に見る

パートナーを下に見る行為、具体的には「これをやれ!」といった命令的な言い方でパートナーに指図したり、容姿や能力について侮辱し、嘲笑したりすることが挙げられます。

 

モラハラは相手をコントロールしようとする意図があるため、被害者は自尊心を失い、鬱などの深刻な精神疾患に陥ることがあります。

簡単な過ちを強く攻める

簡単な過ちを強く攻める行為は、相手を精神的に攻撃し、自尊心を傷つけるものです。

 

さらに、相手が同じ過ちを犯すことを防ぐために、相手をコントロールしようとすることもあります。

 

モラハラ被害者は、また何か言われてしまうのではないかと精神的なプレッシャーを感じてしまいます。

束縛が激しい

束縛とは、パートナーに対し過剰なコントロールや監視を課す行為のことを指します。

 

GPSでの位置追跡や携帯の確認などが該当します。

 

このような行為は相手を自由に生きさせず、自尊心を傷つけるため、モラハラとして問題視されます。

無視をする

最後に挙げるのは、パートナーとのコミュニケーションを避けることで、相手を無視する行為です。

 

これにより、パートナーは人間として認められていないと感じ、孤独感や鬱に陥ってしまいます。

 

無視をすることは「沈黙の暴力」とも呼ばれます。

モラハラをしてしまう人に多い特徴5選

次に、モラハラをしてしまう人に多い特徴を5つ紹介します。
もちろん、これらに当てはまるからといって、必ずモラハラするとは限らないため注意です。

  • 自分に自信がない
  • 幼少期に親からモラハラを受けていた
  • 親が過保護だった
  • 人に裏切られた経験がある

それぞれ解説していきます。

自分に自信がない

モラハラをしてしまう人に多いのが、自分に自信がないという特徴です。

 

そのため、自分自身の不安や劣等感を相手にぶつけ、相手をコントロールしようとする傾向があります。

 

相手をコントロールすることとで、自分は人の上に立っているという虚しい優越感が生まれ、一時的に何か自信がもてたような気分になるのです。

相手を思い通りに動かしたい

モラハラする人は相手の行動を自分の思い通りに動かしたいと思っています。

 

しかし、人の行動をそう簡単にコントロールすることはできません。

 

そのため、思い通りにいかなかったときには裏切られたと感じ、脅したり責め立てたりして、どうにか自分の思い通りに人を動かそうとします

 

つねに自分が優位に立ち、相手を支配下において置かないと気が済まないのです。

幼少期に親からモラハラを受けていた

モラハラをしてしまう人に多い特徴のひとつが、幼少期に親からモラハラを受けていたことです。

 

そのため、自己肯定感や自尊心が低く、不安や孤独感に悩まされる傾向があります。

 

また、受けたモラハラを「当たり前」と思ってしまい、自分自身も同じような行動に出てしまう傾向があります。

 

幼少期にモラハラの被害者であった人は、年をとるとモラハラの加害者になることが多いのです。

親が過保護だった

モラハラをしてしまう人に多い特徴として、親から過保護に育てられた場合も多いものです。
親が過保護になりすぎると子どもが自立することができず、自信を持って行動することが難しくなります。

 

そのため、大人になっても他者との関係で自分の立場をうまく主張できず、モラハラというかたちで歪んだ自己主張がなされてしまうのです。

人に裏切られた経験がある

モラハラをしてしまう人に多い特徴のひとつが、過去に人に裏切られた経験があることです。
裏切られた経験は大きなトラウマとなり、相手を完全に信頼できなくなります。
そればかりではなく、恨みや復讐心も生まれます。
そのため、モラハラによって怒りを発散させ、相手をコントロールしようとするのです。

モラハラを受けやすい方の特徴

逆に、モラハラを受けやすいのはどういった人でしょうか。
その特徴として、一般的に以下の4つが挙げられます。

  • 罪悪感を感じやすい
  • 自己肯定感が低い
  • 自己犠牲の考え方が強い
  • 自分の意見を言うことが苦手

それぞれ解説していきます。

罪悪感を感じやすい

モラハラを受けやすい方の特徴のひとつが、罪悪感を感じやすいことです。
自分が悪いと思い込み、自分を責めたり他者に対して申し訳なく思ったりするため、相手に言われた批判や攻撃をそのまま受け止めてしまうのです。

自己肯定感が低い

モラハラを受けやすい方の特徴のひとつは、自己肯定感が低く自分に自信を持てないことです。
自分自身に対して否定的な考え方を持ち、自分に自信を持てず自分の価値を見出せないため、モラハラを受けても正当な自己主張ができない傾向があります。

自己犠牲の考え方が強い

モラハラを受けやすい方の特徴のひとつは、自己犠牲の考え方が強く、相手を優先して自分の気持ちや欲求を抑えがちであることです。
自分を犠牲にし、相手を満足させようとする傾向があるため、必要以上に相手に合わせてしまい、結果としてコントロールされてしまうのです。

自分の意見を言うことが苦手

モラハラを受けやすい方の特徴のひとつは、自分の意見をいうことが苦手であることです。
自分の主張や欲求を表明することに不安を感じ、曖昧な態度で物事を処理しようとする傾向があります。
その結果、相手による抑圧や支配を受けやすくなります。

 

夫婦のモラハラでよくみられる光景

モラハラはさまざまな関係性のなかで起こるものですが、特に夫婦間のモラハラで多くの方が悩んでいらっしゃいます。

 

もしかすると、「モラハラは男性(夫)が女性(妻)に行うものだ」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、必ずしも性別によって加害者が決まるわけではなく、夫が妻にモラハラをはたらくというケースもあれば、妻が夫にはたらくというケースも数多く存在するのです。

 

たとえば、夫から妻に対するモラハラでは、妻の容姿や家事の出来などを極端に貶めたり、妻が専業主婦の場合は妻が稼いでいないことをなじったりすることがあります。

 

反対に、妻から夫に対するモラハラでは、子どもに夫の悪口を吹き込んで一緒に夫を無視したり、夫の収入に文句を言ったりすることなどが挙げられます。

 

このように、「妻だから」「夫だから」といった理由でモラハラの加害者が決まるわけではなく、妻と夫どちらでも加害者になる可能性はあるということです。

 

モラハラのトラブルにカウンセリングは効果的なのか?

「相手とともに根本的な考え方を見つめ直して、なんとか関係を修復したい」

「相手に対してモラハラ的な言動がつい出てしまい、後になって反省する」

「モラハラを受けて心が傷ついて、毎日がつらい」

etc.

 

このようにお考えの場合は、カウンセリングを受けることをおすすめします。

 

ここからは、モラハラの加害者と被害者がともにカウンセリングを受ける場合と、加害者、被害者がそれぞれ一人で受ける場合に分けて、具体的にカウンセリングの内容を解説します。

 

モラハラの加害者と被害者が一緒にカウンセリングを受ける場合

モラハラが起きているという状況に被害者のみならず加害者も問題を感じており、両人とともに関係を修復したいということであれば、カップルカウンセリングを受けることをおすすめします。

 

カウンセラーという第三者が間に入ることで、夫婦関係の問題点やすれ違いなどに対して、客観的なコメントをもらい、お互いの改善点を見つけることができます

 

さらに、心理相談セラペイアでは、加害者、被害者の両者に対して、下記に述べるような独自のセラピーにより、根本的なモラハラ問題の解決にアプローチしてまいります。

 

モラハラの被害者一人がカウンセリングを受ける場合

先に述べたとおり、モラハラの被害者には、セルフイメージが低い、自己表現が不得手といった特徴があります。

 

心理相談室セラペイアでは、ご自身の生育歴を伺ったうえで、FAP(Free From Anxiety Program不安からの解放のプログラム)というトラウマ治療に特化したセラピーを行います。

 

トラウマは無意識的なものであり、思いがけないような過去の出来事がモラハラの被害者になってしまう原因として表面化したりします。

 

絵画療法などを含めて、ご自身の本音を表現できるようにサポートしてまいります。

 

プロのカウンセラーが介入することで、モラハラ問題で悩んでいる方のより良い生活の支えをいたします。

 

加害者がカウンセリングの同行に同意を示さない場合は、無理に連れて行こうとすると余計に関係が悪化し、被害者がつらい思いをしてしまう可能性があります。

 

そのため、被害者だけでカウンセリングを受けることがお勧めです。

 

また、FAP療法は対人恐怖症にも効果的な治療法です。こちらの記事では、対人恐怖症について解説していますのであわせてご覧ください。

参考記事:対人恐怖症はカウンセリングで克服できるのか?

 

モラハラの加害者一人がカウンセリングを受ける場合

モラハラの加害者が自らの言動をなんとか改善しようという自覚があるならば、カウンセリングによって回復は十分に見込めます。

 

先にも述べたとおり、加害者はこれまでにモラハラの被害者であった場合もあり、生きづらさを感じていることが多いのです。

 

心理相談室セラペイアでは、ご自身の生育歴を伺ったうえで、FAP(Free From Anxiety Program)というトラウマ治療に特化したセラピーを行います。

 

また、カウンセラーが客観的に当人の長所や隠れた才能を伝えることで、健全なプライドが生まれ、モラハラ行為は消失していきます

 

カウンセリングを受けることでモラハラ問題を根本的に改善することができる

今回は、モラハラの概要とともに、モラハラでお悩みの方がカウンセリングを受けることの有効性についても解説しました。

 

モラハラは、最終的には加害者にとっても被害者にとっても不幸な結果を生み出してしまうでしょう。

 

根本的な改善のためには、カウンセリングによってそれぞれの成育歴の問題にフォーカスし、健全なセルフイメージをもつことがとても有効なのです。

 

ついモラハラを行ってしまうという方や、モラハラの被害でお困りの方は、心理相談室セラペイアまでご相談ください。

 

独自のカウンセリング技法を用い、本来のあなたらしさを取り戻すためのサポートを行います。

大田区でカウンセリングをお探しの方は、蒲田駅・大森駅最寄りの心理相談室セラペイアまで、ぜひ足を運んでみてください!

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