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心理学コラム

夫源病になりやすい方の特徴やカウンセリングの必要性を紹介

 

「夫と話すと頭痛や動悸がする」といった症状に悩んでいる女性の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
このような症状が現れている場合は「夫源病」の可能性を疑ったほうがよいかもしれません。

本記事では、夫源病の具体的な症状や、発症しやすい人に共通している特徴、治療するためにカウンセリングが重要な理由などを紹介します。
「自分は夫源病かもしれない」と悩んでいる女性の方は、ぜひ最後までご覧ください。

夫源病とは

夫源病(ふげんびょう)とは、夫のモラルに欠けた発言や行動がストレスとなり、情緒不安定な状態や体調不良などを引き起こす症状のことです。
なお、「病」とはつくものの、医学上での正式な病名ではありません。

夫源病は、主に更年期といわれる40代後半から50代前半の女性に症状が現れることが多いですが、30代や60代で発症する可能性もあります。
夫源病には幅広い症状が確認されており、なかには日常生活にも影響を与える恐れがあるような、判断力の低下や慢性的な身体の不調といった症状を引き起こすこともあります。
夫源病の症状には以下のようなものがあるので、「自分は夫源病かもしれない」と思われている方はご確認ください。

夫源病の症状の一例

  • 頭痛
  • めまい
  • 肩こり
  • 動悸
  • 吐き気
  • イライラ感
  • 不眠
  • 食欲の低下
  • 集中力の低下
  • 免疫力の低下
  • 無気力
  • 倦怠感
  • 情緒不安定

上記で紹介したものはあくまでも一例なので、ほかにもさまざまな症状が出ることがあります。
また、「気のせいかな?」と思えるような軽い症状であっても、夫源病が原因で発生した心身の不調を放置すると、免疫力の低下やうつ病に発展する可能性もあります。
その結果、日常生活が過ごせなくなってしまい、離婚に繋がるケースもあるので、夫源病の症状が現れた場合は早期の治療が求められるでしょう。

夫がカウンセリングに来てくれる場合

夫源病の場合、夫が非協力的であることが多いわけですが、夫が共にカウンセリングに来てくれるというケースもあります。
その場合は、カップルカウンセリングということで、夫婦間の調整を図るアプローチをしていきます。
妻と夫のそれぞれの考え方のズレを明らかにして、それぞれの内省を促すように導きます。

しかしながら、カップルカウンセリングは、タイミングがとても重要です。
それを間違えると、かえって夫婦関係をこじらせて悪しき結果を招くこともあるのです。
夫婦でカウンセリングしている最中に、妻を「こいつ」「お前」と呼ぶ方がいますが、これも多くの女性が嫌がる呼び方です。
ほかにも「妻には好きなことをさせています」「趣味や旅行をさせてやっています」と自信ありげにいう方がいます。

そのような支配的な夫の態度では、カップルカウンセリングでの効果は望めませんので、夫に対する個人カウンセリングに切り替えて、夫の心の中にある怒りや不満を扱っていきます
夫が自らの内面を見つめることができるように導いていくのです。

夫源病の予防方法

ここからは、夫源病の予防方法を3つ紹介します。

  • 夫婦間でのコミュニケーションを増やす
  • 夫・妻それぞれが趣味を持つ
  • お互いが自立する

それぞれ順に解説していきます。

方法①夫婦間でのコミュニケーションを増やす

夫婦間のコミュニケーションを増やすことが、夫源病の予防に有効です。
日頃から意識的に会話の時間を持ち、互いの感情や考え、日々の出来事を共有することで、理解と信頼関係が深まります。
また、お互いのストレスを軽減し、精神的な健康をサポートするためにも、このようなコミュニケーションは極めて重要です。

仕事や子育てなど多忙でストレスフルな生活から夫婦の破綻が始まります。
また、ストレスによって体調にも影響がでるものです。
自分が、相手が、どのようなことにストレスを感じているのか、少し意識向け話し合うだけでも夫婦関係は改善していきます。

方法②夫・妻それぞれが趣味を持つ

夫婦それぞれが自分の趣味を持つことは、個人の豊かさを育み、ストレス発散につながります。夫婦共通の趣味が見つかれば、それが一番なのですが、なかなかそうはいかないものです。それぞれが別々の趣味をもち、自分だけの時間を大切にすることで、心のリフレッシュができ、精神的なバランスを保ちやすくなるでしょう。
趣味に打ち込むことで、良い意味で個人主義的になり、夫婦間の距離が適切なものになることも多いのです。

結果、夫婦関係が健康的に保たれ、お互いの存在を尊重し合う基盤を作ることにも役立ちます。
趣味を通じての自己実現は夫源病予防に効果的な方法のひとつです。

方法③お互いが自立する

近年のネット社会の中では、個人主義の傾向が強まり、夫婦の形態も変わりつつあります。
お互いが自立することも、夫源病の予防につながります。
経済的、精神的自立を目指すことで、夫婦は相互に過度な負担をかけず、心身ともに健康な関係を維持できるでしょう。

自分の足で立ち、自己決定を行えるようになると、単に依存しあうのではなく、サポートしあうパートナーとして協力し合う夫婦関係を築くことが可能になります。

夫源病の原因になりやすい夫の特徴3選

夫源病の原因となるような夫は、モラルハラスメントの傾向が高く、妻に対して心無い発言や理解しがたい行動を繰り返すとされています。

これから説明する特徴をもつ夫は、アスペルガー障害をはじめとする先天的な発達障害をもつ傾向があります。
そして、友人や知人に相談しても、なかなか理解が得られず孤立してしまうことが多いものです。

夫源病の原因になりやすい夫の特徴には、以下のようなものがあります。

特徴①自己中心的

「家事や育児を手伝わずに自分の好きなことばかりする」「悩みを相談しても聞いてくれない」といった性格の夫は、夫源病の原因になりやすいとされています。
自己中心的な性格の夫は、妻が抱えている悩みや苦しみを理解しようとせず、自分が正しいと思い込む傾向があるからです。

また、男尊女卑や亭主関白の思想が強く「誰のおかけで生活ができていると思っている」「女はこれだから」という発言をすることも多いです。

特徴②二面性が強い

「友人の前では弱気なのに、妻の前だと強気になる」といった、二面性が強い夫も夫源病の原因になりやすいとされています。
なぜなら、夫の態度の差によって妻が理不尽な気持ちを感じるようになり、それが積み重なることでストレスとなってしまうからです。

また、夫が人間関係のトラブルや仕事などで抱えた不満解消の矛先を妻に向けることで、精神的な疾患を発症するケースも散見されます。

特徴③こだわりが強い

自身が抱いている価値観や希望を押しつけてくるといった、こだわりが強い性格の夫も夫源病の原因になりやすいです。
妻の洋服や趣味、食事に至るまで、特定のものしか認めないという思想は、妻にとっては強いストレスになります。

また、夫に指定された洋服を着ないと機嫌を損ねてしまう、という恐怖心や気遣いから、妻が心を病んでしまうことも少なくありません。

夫源病になりやすい妻の特徴4選

夫源病に悩んでいる女性は責任感が強く、真面目で几帳面な性格の人が多い傾向にあります。
それによって強いストレスを抱えこんでしまい、体調を崩してしまうことや、心を病んでしまうことがあります。

また、夫の言動だけではなく、夫が抱えているお金のトラブルや義父母との同居、妊娠・出産でホルモンバランスの崩れなども夫源病の原因になる場合があります。
よく見られる特徴として、以下の4つが挙げられます。

  • 夫との生活に常に我慢している
  • 自分に自信がない
  • 完璧主義
  • 相談相手がいない

それぞれ解説しましょう。

特徴①夫との生活に常に我慢している

夫の支配的な言動、子育てへの無関心、浪費癖、浮気、DV…
夫との生活に常に我慢している妻は、自己犠牲的な思考が強く、自分の欲求を抑えて夫や家族の要求に応えようとする傾向があります。

そのことにより、家庭が表面的には平和なるかもしれませんが、家族同士の深い絆は生まれません。
そして、自分のストレスを解消できず、結果的に夫源病を発症しやすくなってしまいます。

特徴②自分に自信がない

自分に自信がない妻は、時として夫に依存して自己肯定感を得ようとしてしまいます。
そのため、夫からの評価や承認を求め、自分の考えや感情を抑え、夫の意見に従ってしまうことが多くなります。

また、夫からの要求に対して抵抗できず、自分の思い通りにできないことでストレスを感じ、夫源病になりやすくなります。

夫と比較して自分の価値が低いと認識する人も多く、自己肯定感が持てないために、夫源病になりやすいとされています。

特徴③完璧主義

「妻はこうあるべきだ」「夫はこうあるべきだ」「子供はこうあるべきだ」「家庭はこうあるべきだ」…

完璧主義的な妻は、自分を厳しく戒め、夫に対しては夫としての理想像を求め、子供に対しても自らの願望を押し付けてしまう傾向があるのです。

また、良妻賢母が行き過ぎてしまい、夫のストレスや子供の悩みを過剰に受け止めてしまい、かえって当人の自立を妨げてしまう結果になることもあります。

夫や子供が自分の意に反する言動を取った場合には、厳しく相手を責めてしまい、家庭崩壊に陥ってしまう場合も…

完璧主義的な妻は、精神的にも肉体的にも負担が大きく、怒りが内向して鬱状態になったり、ストレスにより不定愁訴に陥ることも多いのです。

特徴④相談相手がいない

相談相手がいない妻は、悩みや不安を1人で抱え込んでしまい、ストレスを蓄積しやすくなります。

家事や育児、仕事などで多忙ななか、誰かに話を聞いてもらう時間や場がないと、心身共に疲れがたまり、夫源病になりやすいとされています。

また、周囲に相談できる人がいないと、夫のストレスに対処するためのアドバイスや助言を得ることもできず、より深刻な状態に陥る可能性もあるでしょう。

夫源病においてカウンセリングが必要なケース

夫源病は自覚することが難しく、自律神経失調症や更年期障害と症状が似ているため、「気がついたときには重症化していた……」というケースも少なくありません。
そのため、体調や心の不調の原因が夫にあると感じた場合は、夫と話し合いの場を設けたうえで家事や育児のルールを決めることをおすすめします。

それでも、夫がなかなか話を聞き入れてくれない場合や、夫からのサポートが得られない場合は、悩みを抱え込むことなく、心療内科やカウンセリングルームでカウンセリングを受けましょう。
カウンセリングによって共感が得られれば、心労が軽減し、過去の心の傷も癒されていきます。そして、具体的な行動の指針ももらうことができます。

夫源病による心身の異常は個人では解決することが難しいので、まずは解決策を専門家に相談しましょう。

こちらの記事ではカウンセリングでの実際の流れや、カウンセリングを受けるメリットについて詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
参考記事:カウンセリングとは? 受ける際の流れやメリットについて解説

夫源病を治療・改善したい場合はカウンセリングを受けましょう

いかがでしたでしょうか。

 

夫源病とは、夫のモラルに欠けた発言や、理解しがたい行動などがストレスとなり、情緒不安定な状態や体調不良などを引き起こす症状のことです。
夫源病は放置すると症状が悪化することもあり、場合によっては免疫力の低下やうつ病などを引き起こすこともあります。

そのため、「自分は夫源病かもしれない」と思ったり、日々の生活がつらく感じている方は、速やかに専門の機関でカウンセリングを受けましょう。

話すことで気持ちが軽くなることもたくさんあります。一人で抱え込まずに、相談しましょう。

 

心理相談室セラペイアでは、脳科学と東洋医学を統合した「FAP」という技法を中心にして、夫源病をはじめとした、さまざまな心の病気を治療・改善させるためのカウンセリングを行っています。

大田区でカウンセリングをお探しの方は、蒲田駅・大森駅最寄りの心理相談室セラペイアまで、ぜひ足を運んでみてください!

逃げ癖がある人の共通点とは?カウンセリングで克服できる?

トラブルから逃げ出してしまうことや、作業を途中で投げ出してしまいがちな性格を「逃げ癖」といいます。
逃げ癖がつくと日常生活や仕事にも支障が出るため、克服したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、逃げ癖がある人に共通している点や、カウンセリングをはじめとした改善方法などを紹介します。
逃げ癖を改善したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも逃げ癖とは

逃げ癖とは、ストレスや難しい問題に直面した際に、現実から逃げるような行動を取り、それを習慣化してしまっている傾向を指します。

問題の解決や向き合い方を考える前に、逃げることが習慣化してしまって「ナアナアでいたほうが楽だ」という一時しのぎの行動パターンというとわかりやすいでしょう。

逃げ癖がある人は、たとえば問題が起こった時に逃げたり、避けたり、言い訳をしたりすることが多く、そのために解決策を見つけることができず、問題が長期化してしまうこともしばしばあります。

全般的に、逃げ癖がある人は、ストレスにさらされた状況に弱い、つまり、「ストレス耐性が低い」あるいは「心の免疫力がない」という傾向があります。

「ストレス耐性の低さ」の原因としては、生まれ持った体質・性質ということも関係しますが、過去の失敗体験や幼少期のトラウマの影響というものが大きいものです。

過去のトラウマの結果、自己肯定感が低くなり、周囲からの評価が気になり、自信がもてないと、逃げ癖にハマっていきます。

逃げることはすべてが悪いわけではない

もっとも、逃げることがすべて悪いということではありません。現代はストレス社会であり、様々な場面で緊張を強いられることが多いものです。

常に気を張り詰めていたら病気になってしまいます。自分の体調を守り自分らしさを保つためには、リラックスできる生活空間やストレスを発散させる趣味やスポーツ、マッサージなど…健全な意味で「逃げ道」を用意しておくことは必要なことです。

常にポジティブ思考、前向き志向だけでは、息切れしてしまうこともあるでしょう。

ときには人に愚痴をこぼしたり、適度にアルコールを飲んだり、ボーとしている時間があったりしてもいいかと思います。

逃走は闘争に通じる

ただ、本来逃げる必要のない状況でも逃げることが習慣化し、一つの行動パターンになった逃げ癖は、さらに状況を悪化させるリスクがあるということなのです。

適切に物事を処理しておかないと問題が長引いてしまい、社会的交流や日常生活に支障をきたすのであれば、やはり積極的に解決した方がいいわけです。

「逃走」と「闘争」という2つのトウソウは裏表の関係にあります。

逃げてばかりでいると心の中のわだかまりが溜まってしまい、そのわだかまりが怒りの感情に変容して、ときには変なかたちで爆発してしまうことがあるのです。

逃げてばかりの自分自身に嫌気が差して、自分を責め、うつ状態になったり、自傷行為に走ったりします。

また、怒りが他人や社会全体に対して向いてしまい、人間関係を悪くすることもあります。

逃げ癖は心のバランスが極端に傾き、崩れてしまった状態であり、破滅的な結果に通じるリスクがあるのです。

逃げ癖がある人に共通している特徴とは?

「トラブルや面倒なことを放置して解決せずに逃げ続ける」ということを繰り返すと、物事に対して向き合うことができない「逃げ癖」がついてしまいます。
「自分には逃げ癖があるかもしれない」と思われている方は、これから共通して見られる特徴を説明しますので、ぜひご確認ください。

特徴①面倒くさがり

逃げ癖のある人は、面倒くさがりの人が多い傾向にあります。

たとえば、仕事でトラブルが発生した際に、一般的には「トラブルを解決しよう」「原因を探そう」と考えます。
しかし、面倒くさがりな人は、トラブルが発生しても真摯に向き合わず「なんとかなるだろう」「面倒だから誰かに任せよう」という考えを持ってしまうのです。

責任から逃れようとして、現実から目を背けたり、逃げ出す選択を繰り返しまうと、問題を解決する能力や物事を真剣に取り組む能力が身につきません。

特徴②飽きっぽい

物事を途中で投げ出してしまいがちな飽きっぽい性格の人も、逃げ癖のある人が多いです。

飽きっぽい性格の人は、仕事や勉強などに最初は真剣に取り組むものの、途中で作業が面倒になってしまい、別のことを始めてしまいがちです。
その結果、物事を根気よく解決するために必要な継続力が身につかず、逃げ癖がついてしまいます。

特徴③言い訳をしがち

責任を求められた際に、自分を正当化しようと言い訳をしがちな人も逃げ癖があることが多いです。

物事に失敗した場合、多くの人は自分の間違いを認めたうえで、解決策や予防策を見つけようとします。
しかし、言い訳をしがちな人は「自分は悪くない」と責任を転嫁し、解決策や予防策を見つけようとしません。

言い訳をすることや責任を転嫁することが多くなると、問題を解決する能力や物事に対して真摯に向き合う能力が育たず、問題を先送りにしてしまうのです。

特徴④失敗を恐れる

失敗を恐れてしまう人も、逃げ癖がつきやすいです。

失敗を恐れてしまいがちな人は自己肯定感が低く、トラブルに直面すると「解決できなかったらどうしよう」「どうせ成功しない」とマイナス思考に陥ってしまいます。
その結果、トラブルの解決策を見つけられないことや、物事を解決しようとせずに、途中で諦めてしまうのです。

失敗を恐れるあまり、ネガティブな思考が働いてしまうと、トラブルを解決する能力や原因を探ろうとする精神が育まれないのです。

逃げ癖がつくことで生じる問題

心身の負担を軽減するために、物事を楽観的に考えることやトラブルから逃げ出すことは、必ずしも悪いことではありません。
しかし、この考え方によって日常生活や会社などで不利になってしまう場合があることも覚えておいたほうがよいでしょう。

逃げ癖がつくことで生じる問題には以下のようなものがあります。

問題①周囲からの印象が悪くなる

逃げ癖がある人は「仕事を依頼しても途中で投げ出す」「面倒ごとを押し付けてくる」といったネガティブな印象を持たれてしまいやすいです。
周囲からの信頼を失ってしまうことで、会社での評価が下がることや上司からの当たりが強くなることも考えられます。

会社での人間関係を円滑にしたい場合や、出世を目指したい場合などは克服することをおすすめします。

問題②自己嫌悪に陥りやすい

トラブルから逃げ続けてきた人は物事を解決する力が低く、物事をマイナスに捉えやすい傾向にあります。
「周囲の人にできたことが、自分にはできなかった」「またトラブルから逃げてしまった」と自己嫌悪に陥ってしまうことも少なくありません。

その結果、ネガティブな感情が強くなってしまい、うつ病や双極性障害といった精神疾患を患うこともあります。

こちらの記事ではうつ病について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
参考記事:うつ病にカウンセリングは効果的?うつ病についても詳しく解説!

問題③セルフネグレクトになる危険性がある

逃げ癖による自己嫌悪が悪化すると、生活環境や栄養状態が悪化していても助けを求めようとしない「セルフネグレクト(自己放任)」という状態になる可能性もあります。
セルフネグレクトは判断力や身体機能の低下を引き起こすだけではなく、悪化すると自ら命を絶ってしまうこともある危険な状態です。

逃げ癖がセルフネグレクトに発展しないためにも、早い段階で改善することが重要です。

逃げ癖を自分で克服する方法

逃げ癖を克服するためには、日常生活における行動や習慣を変えることも重要です。
逃げ癖を自分で克服する場合は、以下のことを心がけましょう。

方法①成功体験を繰り返す

自分で立てた目標を達成するといった成功体験を繰り返すと、自己肯定感が生まれ自信が持てるようになります。
自信が持てるようになると気持ちが前向きになるので、トラブルに直面しても真摯に向き合えるようになるでしょう。

ただし、最初から大きな目標を立ててしまうと、達成できなかった場合に自信を失ってしまう可能性もあります。
そのため、最初のうちは「毎日30分ウォーキングをする」「1週間に本を1冊読む」など、達成可能な目標を立てることをおすすめします。

方法②新しいことにチャレンジする

スポーツや旅行、楽器など興味があることに積極的にチャレンジすると、視野が広がって考え方がポジティブになります。
たとえチャレンジに失敗してしまっても人生において貴重な経験になりますし、チャレンジした自分を褒めてあげることで、逃げ癖がある人でも自己肯定感も高まるでしょう。

チャレンジする内容は身近なものでもよいので、まずは気軽にできるものからチャレンジすることをおすすめします。

方法③自分の理想像を周囲の人間に知らせる

「自分はこのような人間になりたい」という理想像を、家族や友人に共有することも1つの改善方法です。
家族や友人に情報を伝えることで、掲げた目標から逃げづらい環境に身を置くことができます。

ただし、この方法は人によってはプレッシャーになる可能性もあるので、心身に余裕がある場合におすすめします。

逃げ癖の克服にはカウンセリングがおすすめ

逃げ癖を克服する改善方法にはさまざまなものが存在しますが、なかでも心療内科やカウンセリングルームでカウンセリングを受ける方法は特に効果的です。

逃げ癖がある人は、これまでの人生のなかのトラウマ・失敗体験からネガティブ思考や責任回避の傾向が身についてしまっていることが多い傾向があります。
また、自分が本心からやりたいことが見つからないために、やる気が出ないということもあります。

このような問題は、適切な心理カウンセリングを受けることで十分に解決可能なことです。
カウンセラーに親身になって話を聞いてもらい、客観的なコメントをもらうことで、自らの長所に気づき、対人関係も次第に改善されていくことでしょう。

逃げ癖の克服に効果が期待できる「FAPカウンセリング」とは?

逃げ癖を克服するために行われているカウンセリングにはさまざまな種類がありますが、近年では脳科学の成果と東洋医学を統合した「FAPカウンセリング」が注目されています。
FAPとは、「Free From Anxiety Program」の頭文字をとったもので、「不安からの解放のプログラム」という意味です。

FAPカウンセリングの特徴は以下の通りです

FAPカウンセリングの特徴

  1. カウンセラーが指先の経絡からクライアントの感情を読み取るもので、身体レベルでの深い共感を生み出すことができるセラピー
  2. 過去の苦しい思い出を無理に告白するようなことなく、逃げ癖を引き起こさせている根深いトラウマの解消に効果的
  3. 絵画やイメージを活用してクライアントの隠れた長所を明らかにすることで、将来のビジョン設計をサポートし、やる気や活力を引き出す
  4. 食事や生活習慣の改善など、心の問題に密接に関係がある身体の状態に対するアプローチも行う

FAPカウンセリングは、逃げ癖に対してはもちろん、PTSDやうつ病、パニック障害、対人恐怖など心の問題全般に効果があり、前向きな生き方を発見するために非常に有効です。

逃げ癖を克服したい場合はカウンセリングがおすすめ

いかがでしたでしょうか。

 

作業を途中で投げ出してしまいがちな性格である「逃げ癖」は、必ずしも悪いことではありません。
しかし、トラブルから逃げ続けることを繰り返すと、物事を解決する能力が身に付かず、周囲からの印象が悪くなることが多いです。
また、逃げ癖は悪化することで精神を病んでしまうこともあるので、なるべく克服することをおすすめします。

逃げ癖を治したいと思っている方は、専門家に相談し、自分と向き合う時間を作りましょう。

相談することは恥ずかしいことではありません。

 

心理相談室セラペイアでは、逃げ癖をはじめとしたさまざまなお悩みを改善させるためのカウンセリングを行っています。
大田区でカウンセリングをお探しの方は、蒲田駅・大森駅最寄りの心理相談室セラペイアまで、ぜひ足を運んでみてください!

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